8/06/2015

Palo Santo


Holy Wood、香木。
パロサント。

聖なる香り。
大好きなフランキンセンスに似ている。

時間が経ち、空気に触れることで
香りが変化してきた。
でも、少し削ったらまた香りが強くなる。

寝ぼけてぼんやりしているとき、
急にふっと、枕元で強く香ることがある。
空気を裂いて、夢を斬って、
わたしのなかに入ってくる。

そんな日の朝は、
見た夢もヴィジョンも全部、
はっきり覚えている。
目覚めたときも、そのあとも、ずっと。
 
そういうときは、
大事なメッセージであることが多い。

パロサントの香りは懐かしい。
儀式がはじまり、
歌声が響き、声が重なり、
意識が上へ上へと昇るのを感じた
あの日、あのとき。

誰かが焚いていた。

意識と無意識の境界線が揺らいで、
自分の口から発せられる歌声と
頭のなかを疾走する言葉と
心の内から湧いて全身に拡がるあの声。

それぞれがばらばらに動いて、
でもときにぴったりと重なって、
今まで聴いたことのない音が聴こえた。

あのとき確かに、このにおいを嗅いだ。

歌声とリズムにあわせて身体が震え、
過去と現在と未来の時間軸が消えたとき、
吸い込んだ空気を伝ってではなく
身体の中心でパロサントの香りがした。

でももっと昔にも、
この香りがそばで燻っていた気がする。

今のわたしの記憶がはじまる
ずっとずっと昔のこと。

とても大事にしていたような、
そんな懐かしさをおぼえる。