7/24/2015

aqua


“I must be a mermaid, Rango. I have no fear of depths and a great fear of shallow living.”
   Anaïs Nin “The Four-Chambered Heart” 

潜っているとき、すべての音が消える。
雑音は水面をはね、水中には届かない。

水が護ってくれているのがわかる。
包んでくれているのを感じる。

自分の心臓の音すら聴こえないその場所は
とても穏やかで、ひんやり冷たい。
静けさが体内をひたひたと満たして、
心まで自由に泳ぎ始める。

水の中のほうが自分らしく
自由でいられる気がする。
すべてが解放されるから。
ひと蹴りで遠くにいけるから。

水はいつもわたしにやさしい。
水の中こそが、わたしの居場所だと思う。